9日(金)IP Meeting 2005

午後のNGNパネルが想像を超えてよかった。IP MeetingなのにIP Meeting史上最もIP色が薄いのに、最も議論は熱かったような。NTT,KDDIどちらも奇遇なことに村上さんとおっしゃるプレゼンターでしたが、どちらも興味深かった。パネリスト以外にも、電話インフラを持たないアジアネットコムの石井さん,IPインフラからついに電話会社を買ってしまったソフトバンクの牧園さん,総務省から鈴木茂樹さん。こんなバラエティの面子を連れてきてしまえる、ワシントンDCからメッセンジャーで入った江崎さんの、江崎さんにしかできない鋭い突っ込み。
最近NGNという単語で思わされるのは、これもいろいろな人が勝手にこの言葉を使っているということである。電話会社は電話を通すのにIPインフラを使うということ、携帯キャリアはFMCであり、IMSであり。ciscoが使えばそれはMPLSという意味のように見える。で、全体像が見えないというだけでなく、恐らくどこからどこまで実装するかということも各キャリアばらばらということになるんじゃないだろうか。
たしかKDDIの村上さんだったか、「NGNはここにいるIPエキスパートの皆さんのお知恵も借りながら、一緒に考えていくものなんですよ」とのこと。なるほど。
NGNにも、インターネットガバナンスでSharilが言っていたthree blindsの話が当てはまるってことを気付かされたセッションでした。この不思議な一致は、偶然なのか必然なのか。