美容院で髪を切るの巻

学生のときというのは、ちょっとでもかっこいいことはやってみたいもので、床屋じゃなくて美容院で髪を切るのがかっこいいと思っていたのだが、それにしても結局「短くして下さい」くらいの仕様の切り方しかできない人間にはあんまりありがたみのないものであった。

上京して以来美容院なんて縁のない生活、すんでいるところからもっとも近い床屋を見つけ、長くなったら赴いて「短くすっきりしてください」という、というシンプルなことをやっていた。

特に今の床屋には、待合に週間モーニングが最近数号くらいおいてあって、全部というわけにはいかないが「取締役島耕作」だけ全て読むってことにすると、どうにか全話読めたりする。

3日は祝日で、妻が髪を切りたいと言い出した。妻はもう随分長く一人の美容師に切ってもらっていて、去年独立して青山紀伊国屋裏(いまや駐車場だったけど)くらいに自分のサロンを出した。ついでだから娘も連れて3人で行って、あんたもそこで切ったら、とのこと。
んー、モノグサの感覚で言うと、「どうも、妻がいつもお世話になってます」なんていうのが面倒くさいっつーか気が重いし、どうせ僕のようなモノグサは折角のテクニックでかっこよくしてもらったとしても、どうせそれを活かすようにできないんじゃないかなーと。
しかしながら、まぁ、いいかな、たまには、と思い、髪を切りに行くことになった。

まず最初に僕から。切ってもらうんですけど、切るは切るは。床屋と違うのは、

  • 前髪、気にせずざっくり短く切る。床屋は眉毛が出る出ないとか、そういうことをこっちに聞いたりして、こんなに短くはならない。
  • 額横なんかザクザク刈り上げて、スキバサミで思いっきり少なくする。床屋だとこういうのは「バランスが悪い」という範疇だろうね。この辺が、理容==「正しくバランスよく整える」,美容==「髪型をデザインする」という違いなんだろうと思う。
  • 櫛通して、人差し指と中指で押さえて、そのまま素直に切るのが床屋だとしたら、ここでは捻りを入れて変化を付けている

というわけで、いつもどおり「短くしてください」としか言わなかったんだけど、すっごく短くなって、なおかつ野暮じゃない感じに仕上がった。

あとは、これが放っておいたときにどうなるかだな。コマめに切りにいかなきゃいけないんだったら、やっぱりやっていけないというか。
 
その後は妻が切る番だが、パーマかけるので2時間くらい掛かるんだと。娘と青山の街を散歩することに。いやいや、都会やねぇ、たんなる生活道路みたいなところにおしゃれなブティックが立ち並んでいる。こういうのもたまにはいいものです。しかし、なんでこんなに、美容院多いのだろう。。。お店の1/3くらいは美容院じゃなかろうか。