TWNIC Open Policy Meeting

maem2006-06-20

呼んでくださったのでTWNIC Open Policy Meeting に出席するために台北に来ています。

どんな会合なのか

Webを見るのがいいです。
http://opm.twnic.net.tw/6th/
中国語ですが概要を知るには十分ですし、英語の補助も効いています。またスライドは結構英語で書かれていますし、中国語だったとしても相当意味は分かりますから、ご興味があれば是非資料のリンクをクリックしていただき。

丸一日をKeynote Speech, Policy SIG, Routing SIGで埋めます。Policy SIGがちょうどJPNICのオープンポリシーミーティングに相当、Routing SIGはJANOGだと思うと分かりやすいと思います。

内容

Policy SIGは、APNICで議論された内容の紹介がメインとなりますが、APNICの料金制度改定検討状況や、IPv6関係のポリシ議論のアップデートがありました。こちらは、まぁ思ったとおり。

Routing SIGのほうは面白くて、当地のincumbent、中華電信(CHT - Chunghwa Telecom)が運営するTWIXと、亜太電信という会社が運営するEBIXというIXのアップデート,IPv6 PIアドレスやIPv6マルチホーミング技術に関する報告や、4byte-AS番号に関する技術解説など、結構充実していました。

Keynote Speechは、大それたことに僕がIPv4アドレス枯渇に関して喋り、台湾固網(Taiwan Fixed Network)のEVP、Mr Chian が台湾のインターネットビジネスの概括をお話になりました。このChianさんのプレゼンは(ちなみにスライド英語です。)ベンチャーキャリアの目から見た、VoIPや相互接続など政策色の濃い話題も含んだとても興味深いものでした。

台湾のインターネット運営コミュニティとして

本日20日、1日目の晩は、TWNIC関係者,SIGチェアと発表者の懇親会でした。SIGチェアはCHT,Seednet, So-Net Taiwan, GTBC(Great Taipei Broadband)といったCarrier/ISPから一線の方々が出てきています。CHTのMr Kohは、前にも会ったことがあって、名刺曰く凄く古いCCIEホルダなんですよね。
僕はTWNICの事務局長や董事長とかのテーブルに座っちゃって、もう片方のテーブルは現地コミュニティのテーブルになってたんですが、もう大盛り上がりです(つまり、僕が向こうにいたら言葉を気にしちゃって盛り上がらなかったと思うわけですが)。なんか始めたばっかりのころのJANOGを思い出しちゃいました。いい感じです。ちなみにNOGが独立してあるわけじゃないので、実質的にTWOPMがNOGの機能も果たしていると言っていいのだと思います。

TWNIC偉いっ

TWNICの担当者とはもう随分長い間一緒に仕事をしていますので、気心が知れています。水も漏らさないホスピタリティに心打たれたばかりでなく、なんとIPアドレス組をたった3人で回しているという事実も発覚。で、上のようなコミュニティとも密に連絡を取ってうまくやっているのを見て、感服いたしました。
また事務局長のMr Liangは、正式な任命は9月くらいで、まだ高雄の大学の先生らしいのですが、任命後すぐにバリバリやれるように、OPMには出席するは、僕たちとのミーティングもやるは、今月末はICANNマラケシュに行くわと、やる気満々。話していてもそのバイタリティと飲み込みの速さに圧倒されました。
もう、ちょっと、惚れそうです。いや、惚れてばかりもいられません。がんばらないとね。

TWNIC偉い、の具体例でもありますが、ISPの相互接続状況が素晴らしく良く分かるトポロジマップもありますよ。
http://map.twnic.net.tw/bwimages/dirFDCy2006s2m4/pageDisplayConnect.htm

世界は狭い

TFNのMr Chian、Sprintに居たことがあるなんて話が挙がったので、良く良く聴いてみると外資キャリア歴が結構あり、GlobalOne, AGCにもいたらしいんですね。GlobalOneは僕とオーバーラップこそしていないのですが、「んぢゃ、あいつ知ってるか?」大会をひとしきりやって盛り上がりました。
これは外資キャリア業界にいると頻発することなんですよね、営業は特に似たようなところをぐるぐる動き回るような感じがあるので、初対面だったとしても共通の同僚が複数いて、その辺の消息をお互いに確認しつくした頃には、もうほとんどヒトトナリが分かる感じがしたりします。

そういうわけで、

月曜着いたあとTWNIC担当者と2時間ほどじっくりいろいろと話し合い、今日一日OPM,明日はNRO NCのKenny Huangとミーティングをして、帰路に着きます。やっぱりAPNIC OPM期間中、会議の合間を縫って喋るだけでは分からないことが、たくさん分かります。時間を取られるのは手痛いですが、その分換えがたいものがあることも確かです。