JPIX10周年パーティ

7/19(木)はJPIXの10周年セレモニー+パーティ。本当であればセレモニーからでておきたかったところだが、やむを得ずパーティだけ。短い時間だったけど得るものが多かった。

高橋徹さんが乾杯の音頭を。「競争と協調」というキーワード。韻まで踏んであってきれいなキーワードで、競合するISP数社が協力して立ち上げたJPIX、あるいはIXというもの自体の性質を現すものなのだが、当日配られた小冊子,あるいは高橋さんのmixi日記で「執念」とまで表現されたように、このコンセプトは理解されずらかったようだ。僕の中では「インターネット」というマジックワードブラックボックスの中でいつの間にか実現されていた概念だったが、そう簡単じゃなかったことが、10年後の今明らかになった。

村井純さんも、セレモニーの講演でロシアケーブルの話を出され、小冊子でも「国際IX連合的なものを作り」と言ってインターネットにおけるIXの重要性を説いていらっしゃった。現在のISPネットワークの相互接続としてのインターネットの中で、ISP自体は黙々と自分のネットワークをはぐくんで競争しているものだとすれば、たとえそのISPからでてくる技術担当者がリードしていたとしても、インターネット的な要素はひたすらIXに集約されていると考えることはできる。今更ながら、こういう意味でのIXの重要性を再確認した。

AMS-IXからCara Mascini, EuroIXからSerge Redovcicが招待されて来ていた。APNICミーティング,APRICOTや他のRIRミーティングで何度となく顔は合わせている。Sergeとは握手したくらいだったけどCaraとはちょっと話をした。ヨーロッパのIXとしては、LINX, AMS-IXあたりが一番大きくて、ヨーロッパのprimary hubの座を巡って競争しているようなイメージがあったんで、日本におけるJPIXとJPNAPのイメージと重ね合わせて質問してみたんだけど、案外あっさり、「でも、AMS-IXもLINXもnon profit だからねぇ」と。そうなんだ。実は彼らがnon-profitだってことが案外頭の中に入っていなかった気がする。米国ではPAIXやEquinixはfor-profitでやっているので、どっちがどう、ってこともないのかもしれないが。

BBTの大和田さんからは、設立当時NSPIXP2とのカブりを嫌ってJPIXを横浜で作るというシナリオさえあったということを伺い、そうなってたら歴史は変わっていましたよねぇ、なんて話を。

富士通の坂田さんからは、インターネットで初めて協調して仕事するようになるまで、パソ通の時代には、富士通NECなんか単純にガチガチ競争していただけだと思われるかもしれないが、実際には事業執行陣相互にはあだ名で呼び合うくらい交流があったんだよ、という話。初めて聞いた。そうだったんですか。

NEC BIGLOBEからは元上司がお二方。入社したときの課長さんだった内藤さんは執行役員本部長とおなりになっていますが、2年ぶりくらいにお会いしたと思います。昔話に花が咲きつつも、最近忙しいんですというと、「仕事抱え込むタイプだからなぁ」と。内藤さんに直接見てもらっていた時代にそんなに仕事抱え込んでたかな?とも思ったけど、的確なご指摘に頭が下がる。セレモニーが終わるあたりで「どっか行かないか」と誘っていただきましたが、こちらが不可。誠に残念でした。
後の上司岸川さんは統括マネージャーにおなりで、単純におめでとうございますと申し上げたが、よく考えると結構早い昇任なんじゃないかな?


と、お話しただけでもずいぶん充実していたけど、最近こういう立食パーティの度に思うのは、来場なさっている方の中にはお話したい人がたくさんいて、でも時間内に全員とお話しすることができないこと。。。ま、仕方ないのですが。