異色も異色の中では同色

CNETの江島健太郎氏のblogJANOGが紹介されていた。曰く、

先週の7月22日〜23日にJANOG (JApan Network Operators' Group)というネットワークインフラ屋を中心とした異色の集まりがあって、ここで私の研究室の先輩である亀井さんが「オーバーレイネットワークの可能性とそのインパクト」という題目で発表されたという情報を入手し、Webサイトを訪問してみると資料がアップロードされていた。

JANOGがこういう形で、JANOGに近いコミュニティ以外から参照されると言うのは大いに結構なことで、江島さんが取り上げてくださると言うのもとてもありがたいことである。がしかしだ、「異色の集まり」という表現にはちょっと引っかかってしまった。
異色という表現には、その主体が普通のものと比べて特筆を要するくらい異質であるか、あるいはその主体自体が異質性をそもそも意識しているような響きが、僕にはする。

別にJANOGコミュニティは真っ当であると主張しようとしているわけではない。全ての人々の中の平均から見るときっとパソコンオタクみたいな度合いが強かったりして、そういう異質性はあるのかもしれない。
とは言っても、JANOGは割と大真面目に、インターネットが動いていくためにはこういう情報交換の場所が必要なんだという信念に基づいて活動しているし、インターネットインフラ業界からは真っ当に評価されているように思う。つまり、これを異色と称すなら、ありとあらゆる、小さな業界の業界団体が異色と称されることになる。