成功哲学、ですか。

なんかの拍子に allabout.co.jp をつついたら、グローバルメディアオンライン(GMO)の熊谷社長が取り上げられている記事に到達して、ついつい読んでしまった。
http://allabout.co.jp/career/careerplanning/closeup/CU20041029A/index.htm
 
んー、私、GMOとの付き合いはちょっとくらいあった(お名前どっとコムユーザだったり。:-) )としても社長は存じず、熊谷さんのヒトトナリは存じないし、
こういう取材ものと言うのは必ずしもご本人の立ち居振る舞いやヒトトナリを正確に反映しているとも限らないのだが、
成功哲学に関して5ページに渡って丁寧に語られているのを見て、深く考え込んでしまった。
 
部分的には、いや、語られていることの大部分はとても参考になるのである。
つまり、何かの目標があった場合に、それにどうやってアプローチしていくか。現実味を帯びないくらい高い目標の場合に、意識を(高い集中力で)集中させて、情報収集をして、分析した上で確実に目標に近づくという作業をやるんでしょう。そういう作業の結果熊谷さんの場合、こうやって取り上げられるくらい成功なさったということなんだし、同じような努力をしたって何かが足らなくてそうならなかったりすることもあるんだろう。

ただ分からなかったことは、成功哲学が語る成功というものがどういう条件で定義付けられているのか、である。
成功成功っていうけど、何が成功なの?単に「成功したい」というのが動機になるってのはなんだか人工的というか、自然じゃないって感じがする。それって単に「お金持ちになりたい」ってのとどう違うんだろうか。
いや、そういうと、達成したい目標が明確にイメージされていたのだとかいうことになりそうだから、そういう目標を立てた動機とでも言おうか。
 
んぢゃ自分の場合どうなんだろう。そんなに明確な目標なんてないと言う意味では成り行きとでもいうのか、いやもうちょっとはそれよりもマシで、人生そのときそのときの課題や使命みたいなものがあって、それに取り組んでいく、とでも言おうか。なんとなくちょっとはいい(困らなくて、楽しい)生活をしたいとは思っているが、それは副次的に達成されていくとも言おうか。

なんとなく直感で、成功哲学みたいな考え方は唯我独尊だなぁ、と思ったのだが、熊谷さんの話を読んでいると人様のために事業を行うのだという考え方も入っているので、そういう片付け方も単純すぎる気がする。単に自分にできないスタイルが、うらやましいと思っているだけだったりして。

いや違うんだよなぁ、過去に何冊かはそういう成功哲学というか、カーネギーとかナポレオンヒルとか読んだことあるんだけど、全然読後感が悪かったんだよなぁ。そんなことよりも、自然科学であろうと人の人生であろうと、真実を知って知見が拡がるほうがよほどすっきりして、気持ちよかったのだ。それに比べて何かを成し遂げる方法論は、たとえとても合理的で納得性が高くたって、それを知ることが全然気持ちよくなかった。
つまりそういうタイプの人間ってことだろうか。