情報通信政策研究会議

準備会合は2004年6月の日光でした。情報通信政策研究会議、頭文字を取ってICPCと読んでいますが、この会合を11/19、/20でやってきました。前回の合宿同様湘南国際村で、前回のセンターではなくて隣の生産性国際交流センターでした。
どういう経緯があったかは過去の日記をご覧いただくとしてとにかくプログラム委員をやっています。
土屋大洋さんを中心に(というとご本人微妙に否定なさいますが)10人のプログラム委員と6人のアドバイザリボードがいらっしゃいます。メンバとしてメーリングリストに登録されているのは、実は知りませんが数十人くらいでしょうか。
 
今回のICPCは、今までのようにセッション立てして仕込むということをやめてみて、基本的に参加者は全員発表、発表しない人は「非若手」と分類される、というかなりダイナミックな(?)仕掛けにしましたが結果的に効を奏したような気がします。著作権地方公共団体IT調達,ユニバーサルサービスIPアドレス管理,VoIPNGN,標準化,途上国通信基盤整備,コンテンツ流通とコスト回収モデル,Webアクセシビリティ,選挙とネット利用,違法有害コンテンツ対策,安全保障。一言で言うと「オタクから安全保障まで」、これだけの多岐にわたる内容を一気に縦走するという機会も滅多にないのでは。
 
もともとを言うと若手情報通信政策研究者の研鑽に重きがおかれているようなところがあり、今回はお1人、慶応SFCの藤井資子さんがこのカテゴリのど真ん中にあたっていらっしゃったような気がしますが、総務省の政策担当者の方からとても建設的なアドバイスを受けていらっしゃいました。きっと凄い研究の進捗になったんじゃないかと思います。実は数回ICPCやっていて、ここまでど真ん中な事例はなかったように思います。運営サイドとしてはこれがもっとも印象的でした。
 
参加者としては、第一に省庁の政策担当者の方々があらゆる政策的テーマをよく知っていらっしゃることに圧倒されました。これはこうやって無邪気に感心するのが失礼なくらい。何が出てきても政策の内容とその周辺状況や問題点が整理されてでてくるし、それぞれの考察も深く、よく勉強していらっしゃるんだなー、と。
第二には、個人名を出しちゃいますが、毎度のことながら楠正憲って人は凄いなぁと。役人の皆さんも凄いですが、もっと広くあらゆるテーマに反応し、彼の視座を示してくれます。
話していても、ブログよんでも、MIXIみててもそうですが。
 
というわけで、刺激されまくった週末でした。