インターネット・インフラ考 続編

河野美也さんとのお話続けます。:-)
僕はインフラという言葉に、電気・ガス・水道くらいを思い浮かべていたので、事業者がチャンとやればいいのだという単純化をしていました。考えてみればこれらは一方的にリソースを提供するインフラで、利用者から何かを出すということは想定していないですね。

水道と言っちゃったから下水道を考えましょうか。。。少なくとも消費者には、下水道インフラに悪影響を及ぼすほど酷いものを垂れ流すことは難しそうです。。。考えられなくはないけど。

道路はインフラだしネットワークでもあるけど、電気ガス水道とは違って提供されるリソースが便宜をもたらすのではなくて、ネットワークを利用して目的を達成する手段とすることで便宜をもたらすわけで、この辺が根本的に違いますね。だとすると、利用者が守らないと危険なルールや、守らないと不快になるエチケットが存在しそう。

僕自身はこの辺の話で言うとルールを考え始める前にアイデンティティを考えがちです。ある行動に関して誰がそれをやったかが、(すぐにわからなかったとしても)ある程度の手間で追跡可能であれば、その行動は律されるだろうと思います。
「インターネットは匿名メディアだ」という言い方は今でこそ追認してしまっていますが最初は「BBSに比べてインターネットは顕名メディアだ」と思ってました。匿名掲示板がもたらす効能も理解していますが、自分がやることに責任を取らなくていいという状況だと、責任取らないほうに流れてしまうのが人の心ですよね。

免許制度だと、掲示板に書き込むとか、メール書くとか、そういうことまでカバーすることが難しいような。ただ教育として、インターネットインフラの特性とか著作権というものの考え方とかは十分施す必要はいずれにしてもあります。


もうひとつ、道路と免許制度で最近この件と共通のものを思うのは、自転車です。
僕自身スポーツ車で車道を通って通勤することがあるし、中学のころからサイクリングをしていたりして意識を持っているつもりです。
最近このような記事をMIXIのコミュ経由で知り、
http://www.melma.com/backnumber_16703_3305567/
自分の日記で激しく同意する旨書き込んだら、「社説は至極普通だ」「歩道でベル鳴らしまくったりすり抜けていくチャリンコはうっとうしい」「車道を右側通行するチャリンコは危ない」とまったく取り付く島なしだったんですね。
そういう迷惑なことは自分ではやらない(と相当努力しているが完全とはいえないかも)ので不本意なんですが、歩行者や自動車から見るとマナーもルールもないような自転車が多いということの表れですよね。
自転車は自動車やバイクほどじゃないけど歩行者よりも危険なのに、免許制度がない、と。


そういうわけで免許制度というアイディアに結構うなづいてしまっているわけですが、河野さん同様、規制方向に倒しすぎなのかもしれず、しばらくうんうん考えることにします。