IPv4アドレス枯渇パネル@IPv6サミット

ばたばたしていて今頃書いています。
IPv6サミットで、IPv4アドレス枯渇のねたでパネルをやってくれと言われたのが2ヶ月前くらいだったでしょうかね。それから人選をやって、こんな感じに。

http://www.jp.ipv6forum.com/program.html#2-1

サミットですから、もっと職制的に上の方々でまとめていく手法もあったのですが、「設計運用現場第一線」という感じになりました。
パネルコーディネーションは正直言ってそんなに丹念にできたわけじゃないですが、それでもチェアとしてパネリストにお願いしたいことははっきりとお伝えしました。つまり、

IPv4アドレスがなくなっちゃったら、キャリアはIPv6とデュアルスタックになったサービスを大差ない値段で出せないといけないはずなんだけど、どうやったらそこに行けるのか

です。
結果としては、的確に語っていただけるパネリストにも恵まれ、いいセッションになったんじゃないかと思っています。

たとえばこんな感じのレポート。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2006/11/21/14016.html
http://www.rbbtoday.com/news/20061122/36113.html

とにかくなくなるということをどれだけリアルに伝えられるかが重要です。このセッションでも、たとえば5年後になくなるとすると、

  • 中期的なネットワーク計画を立てても、途中からIPv4アドレスがなくなる。だから2,3年後にはIPv4ネットワークの(縮小以外の)中期計画自体が意味がなくなる。
  • 最後の1年には、申請したIPv4アドレスがもらえるとは限らない。

なんて事態を口にしてみました。
相当に大変だと思うんですが。なおかつ、それに対して直接的に対処できる方法ないんですよ。相手あっての通信ですからね。逆に、JPNICみたいなところはこういう想定事例を含め、各社でマネジメントに訴求できるような説明を開発したり、そういうことをやったほうがいいのかもしれませんね。