英語の名スピーチ集聞いて

ここ2年間くらい、車のCDチェンジャーに妻が入れた英語リスニング学習用のCDが入っている。2年というのは、彼女がどうしているか知らないが僕としては単純に無精で替えていないに過ぎない。

で、英語のコミュニケーション能力を上げたいと思う今日この頃なので、ごくたまに1人で車に乗る機会があるときに聞いたりする。名スピーチ集のようになっていて、収録されているのは、ジョージ・ブッシュ シニア&ジュニア,ビル・クリントンヒラリー・クリントンマーガレット・サッチャー,エリザベス二世,あと、トニー・ブレアだったかな。

思わされることがいくつか。

●さすがに国の指導者クラスの方々。とても聞き取りやすいし、分かりやすい。
特にクリントン夫妻、特に、ビル・クリントンビル・クリントンはもはや変態的だ。上手だという話を聞きはしていたが、ノン・ネイティブの僕にも分かり、染み入り、その気になって行くような感じがする。

●community という単語が思った以上に頻発する。
コミュニティという単語は日本語になってしまっていて、僕も含め、僕の周りの人たちは、「インターネット・コミュニティ」という言葉を使うことも多い。同様に海外の同僚も Internet Community という言葉を、やはり多用する。

例えば、International Community という言葉が出てくる。「国際社会」という意味である。あ、そうか、こういう場合はinternational societyとは、確かに言わない気がする。communityなんだ。日本語の「コミュニティ」という言葉は、communityよりも、馴れ合いっぽい感じや、青臭い感じが漂う気がして、「インターネット・コミュニティ」のような意味合いでコミュニティという言葉を多用せざるを得ないとき、なんとも言えず恥ずかしい気持ちになったりする。

●で、互助を促す
2,3のスピーチで、

隣人のために何か貢献しましょう、コミュニティを良くして行こうじゃないですか、そして、そうやって良いコミュニティを築き上げることを通じて、この国を良くして行っている人たちのあらゆる努力に、感謝します

みたいなことを言っていた。これは、英米ともに。

こんなこと言っている日本の政治家、見たことないような気がするんだよなぁ。。。そういうのが文化の違いなんだろうか。

communityという、ともすれば青臭いような言葉がキチンと真面目に使われている、というか、近所づきあいみたいな社会の型のような観念が、そのまま国際社会にまで拡張されている、あたりの違いがあるような気がしました。