中国がIPv4アドレス保持数で日本を抜いた日

中国がIPv4アドレス保持数で日本を抜いた

http://d.hatena.ne.jp/maem/20080219/p1

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http://nami.jp/ipv4bycc/total.php

もある。

このサイトをここ数ヶ月くらい眺めていると、中国が目に見えて凄い勢いで伸びているのが分かる。2007年の中頃に見たときは、US, JP, EUの次、4番手がCNだったが、8月には既にEUを抜き3番手、その後ジリジリと2番手JPとの差を詰めていき、今はほとんど並んだ。その差はたった /11*1 である。

抜かれるのは時間の問題ですな。

時間の問題が解決?してしまった。ついに、中国がIPv4アドレス保持数で日本を抜き、USについで第2位に。なんだか歴史的瞬間を見た気がする。


逆の動き、というか。

「連絡が取れない歴史的PIアドレスの割り当て先一覧公開のお知らせ」
http://www.nic.ad.jp/ja/topics/2008/20080311-02.html
「使用されておらず連絡が取れない歴史的PIアドレスの割り当て先組織一覧」
http://www.nic.ad.jp/ja/ip/hr/list1.html

むしろ返してもらう方向の活動。「歴史的PIアドレス」==「歴史的経緯を持つプロバイダ非依存アドレス」とは、CIDRの考え方に基づいてISP単位にIPアドレスを分配(このような割り当てをPA=Provider Aggregatableアドレスと言います)するようになる以前に割り当てられたIPv4アドレス。CIDRでないことよりも、現在のような契約ベースでないため割り当てに関する取り決めが曖昧だということに加え、昔のことということで管理が散漫になりがちだったことが問題。

一念発起をして「連絡先明確化プロジェクト」を開始したのが2004年。ここまでの足跡は字数を割くより前回2007年11月のJPOPM13における佐藤香奈枝の発表 をご覧いただくほうが良いと思う。
4年越しに半端ではない労力をかけてきて、それでも解決しないもの(ただし、IPアドレスを公開することには難があるので、組織名だけとした。)だけが一覧されている。一覧だけポンと見ると一見乱暴に見えるので公開後の反応が気になってはいたが、今のところ酷評は拝見していない。むしろ、皆さん良くご覧になっていて、公開から2日だけでも既に、事情を知る方々からの連絡を多数いただいている。僕個人としては想像以上である。